It's Easy To Remember
(Richard Rodgers - Lorenz Hart)
(6分37秒)
【この曲、この演奏】
このスタンダードは、1961年12月21日にコルトレーンがインパルス!でのシングル盤用セッションで演奏したもです。そして名盤「バラッズ」にも収録しました。このレコーディングの際には、18回のテイクを重ねていました。この曲のライブでの演奏記録となると、この日だけのものです。(資料07)
コルトレーンがテナーで感情たっぷりに吹き、トリオでの演奏となっています。ここでもベースは聞き取れないのですが、コルトレーンとヘインズの演奏に戸惑いも感じられます。しかし3分を過ぎると二人の息があって、引き込まれる演奏となっているのは流石です。
コルトレーンにとってこの曲は、演奏するのに興味深い曲でありながら、演奏するのに苦労が伴う曲なのかと、私は感じました。
【エピソード、この日の録音】
2008年に発売された資料07に、この日の演奏の録音について次の記述がある。
Alan Sukoenig氏携帯のの録音機材で、この日にショウボートで演奏を録音した。そのテープは最近になって、Institute of Jazz Studies (IJS) に収蔵された。このモノラルでの私家録音は、十分に聴けるものであり、コルトレーンのパワフルなソロが収められている。このテープは公式発売されるのが相応しい内容である (deserve to be released through official channels)。
【ついでにフォト】
2005年 香港
(2023年2月15日掲載)