Impressions (take2) (John Coltrane)
(4分32秒)
【この曲、この演奏】
本セッションでの2回目の「Impressions」の演奏です。
この演奏を聴いていますと、コルトレーンはこの曲にヴィレッジ・ヴァンガードでの演奏に対して、別の味を加えたがっているのかと感じました。しかし、頭に浮かぶ像を、演奏に表せない、そんな苦闘か演奏から感じられます。
1回目のテイクよりは繋がりがスムーズになってきたこのテイク、1回目と同様にマッコイはコルのソロの後半はお休みしています。
【エピソード、バーバラ・ガードナーの記事 その1】
資料04に、バーバラ・ガードナーがダウンビート誌の一九六二年版年鑑に、コルトレーンに関する記事を書いている。同誌においてコルトレーンが一九六一年度人気投票において数部門を受賞してのものである。この記事の中のコルトレーンの言葉は、一九六一年中頃から後半にかけて行われたものと思われる。
その記事を数回に渡って紹介していく。
彼は、自滅への道をまっしぐらという青年時代を過ごしていた。三一歳になる頃には肉体的にも精神的にも燃え尽きてしまい、ただそこに体を横たえて、煙をぶすぶすと上げながら朽ち果てていくのを待っていた。一九五七年のある日、彼は”たまには人生を楽しもうじゃないか”と決意した。灰の中から起き上がった彼は、やがてモダン・ジャズにおけるもっとも物議をかもす貢献者となった・・・それがジョン・コルトレーンだ。
【ついでにフォト】
2005年 香港島 トラム
(2021年3月31日掲載)