19621122-01

Bye Bye Blackbird
(M.Dixon - R.Henderson) 
(20分47秒)



【この曲、この演奏】

 11月22日のコペンハーゲンの夜も、この曲が最初に演奏されました。

 演奏構成はこれまでのパリやストックホルムなどと同様です。テナーサックスのコルトレーンが43秒のテーマを演奏し、そのまま7分強の楽しく吹くソロへ突入します。その後のマッコイの4分強のソロは、コルトレーンの陽気さを引き継ぐ演奏です。この後に4分弱のギャリソンのベース・ソロとなりますが、これはこの夜の公演の試運転といったものです。再びコルトレーンの出番となり、5分弱演奏して、この曲が終わっていきます。そのコルトレーンのテナー演奏ですが、陽気さの素敵な演奏です。ときにそれに何かを加えようと試みますが、何か不発かなとの印象もありました。



【エピソード、こ日の音源の発売】

 コルトレーンの1962年の欧州ツアーの6日目となる、11月22日のコペンハーゲン公演の音源は、1970年代にインゴよりLPレコード2種で発売された。ただし、最後の3曲、すなわち「Traneing In」「Impressions」「My favorite Things」はインゴ2種には含まれていなかった。

 資料06と資料07の間、1995年から2004年間にスウェーデンからブートレグCD「Visit to Scandinavia」が発売され、その中に「Impressions」が含まれていたが、他の2曲については発売されていなかった。

 その後の発売経緯の詳細は私には明確ではない。2017年に発売された La Chant du Monde 574 2752.61 (John Coltrane / European Tour 1962, released 2017, 10 CD) に、この11月22日の演奏が曲数としては全て収録された。この10枚組CDのクレジット内容については識者の確認がなされてないと思うが、ここではクレジット通りに扱っていく。



【ついでにフォト】

tp07014-010

2007年 アムステルダム、オランダ 


(2022年9月29日掲載)