19621119-12

Impressions (John Coltrane) (7分52秒)



【この曲、この演奏】

 この時期におけるコルトレーンのライブでの重要曲を、スタンダードの次に演奏しました。

 コルトレーンはこの曲と、何度も何度も取り組んでいました。ライブでの演奏という意味では、この時期には、コルトレーンはその時々に浮かび上がったイメージを投影しやすい曲だったのでしょう。

 演奏の構成には変化はなく、テーマをテナーで30秒弱演奏し、そのままアドリブ・パートに入り、最後までコルトレーンが吹いています。北欧の会場でも、速い演奏によって心の安らぎを得る過程の苦労を表現しているようです。



【エピソード、J. クルーゼとM.デロームとのインタヴュー、その11】

質問者
 では、テナーで「マイ・フェイヴァリット・シングス」は演奏できない?


コルトレーン
 (笑いながら)いや、絶対に無理だね!


1962年11月17日のジャン・クルーゼとミシェル・デロームによるコルトレーンへのインタヴュー。ジャズの手帳誌、一九六三年第八号。(資料04)



【ついでにフォト】

tp07013-071

2007年 アムステルダム、オランダ 


(2022年9月18日掲載)