The Inchworm (Frank Loesser) (7分2秒)
【この曲、この演奏】
前半の部と同様に、この曲が2曲目に演奏されました。
コルトレーンがソプラノでテーマを前半よりは長めに演奏し、そのままアドリブ・パートに突入します。全波よりも激しいソロであり、特に3分半ほどでのコルトレーンとエルヴィンの一体感は、まさに聴き所といえるのでしょう。
【エピソード、J. クルーゼとM.デロームとのインタヴュー、その8】
(コルトレーンの回答の続き)
この世には、力強さや、バンドの”フィーリング”といったものを他人より敏感に感じ取れるミュージシャンがいる。彼らは今、何が起きているのか理解し、自分のフィーリングをバンドの中に自然に溶け込ませることができる。こうした印象は、特に若いミュージシャンに受けることが多い。彼らは諸先輩方の音楽を聴いて、何かを学び取ろうとしている。最初はいいと思った音楽に惹かれ、次のそれに影響を受け、ある程度成熟すると、それが自分の一部になったり、似たようなタイプのバンドに加わったりする。それは単に理解度の問題であって、肌の色とは関係ない。
1962年11月17日のジャン・クルーゼとミシェル・デロームによるコルトレーンへのインタヴュー。ジャズの手帳誌、一九六三年第八号。(資料04)
【ついでにフォト】
2007年 アムステルダム近郊、オランダ
(2022年9月15日掲載)