19621117-03

Everytime We Say Goodbye  
(Cole Porter)   
(4分45秒)



【この曲、この演奏】

 1961年の欧州ツアーでも演奏されたこのスタンダードを、1962年の欧州ツアーでもコルトレーンは取り上げています。コルトレーンは1961年と同様に、ソプラノ・サックスで演奏いています。

 コルトレーンのソプラノがこのテーマを重みある優しさで2分ほど表現し、マッコイが軽やかな流れで1分半ほどのソロをとり、再びコルトレーンがテーマを演奏して終わっていきます。

 この演奏構成は既に固まったものであり、その日ごとに微妙な違いを感じ取れるものです。



【エピソード、欧州ツアー初日のパリ公演の演奏順番】

 1962年欧州ツアーはパリ公演から始まった。この11月17日は2回公演となり、そこでの演奏については、15の演奏が行われた。これは資料07によれば、Michel Delorme氏とWolf Schmaler氏が、ラジオ局に残っていたテープと、その放送をエアチェックしたテープを調べて判明したことだ。ただし、どれが1回目のコンサートで、どれが2回目なのかまでは突き止められなかったとのことだ。どちらのステージでも、「Mr. P.C.」と「Naima」の間で、休憩があったとのことだ。

 この15の演奏の中で、4つの演奏については音源がパブロから発売されている。



【ついでにフォト】

tp07009-072

2007年 ブリュッセル、ベルギー 


(2022年8月26日掲載)