19620926-06

The Feeling Of Jazz
(B.Troup - G.Simon - D.Ellington)
(5分35秒)



【この曲、この演奏】

 この曲について資料09に「多分初めて録音されるエリントン・ナンバー」と書かれています。これが正解だとすると、このセッションのためにエリントンが用意した曲となります。コルトレーンの演奏記録は、本セッションだけです。

 さて演奏ですが、物憂げと言いますか、ジャズの持っている雰囲気をうまく使った曲になっており、その中でコルトレーンはいくつもの角度からテナーサックスで仕掛けていく演奏を行っています。エリントンはコルトレーンの良さを引き出しのに専念したかのような演奏で、頼もしい存在となっています。

 何気ない曲、決して絶賛される演奏ではありませんが、アルバムの中では存在感あるものになります。



【エピソード、ルディ・ヴァン・ゲルダーの記憶】

 ジョンは、何かデュークに気おされているという感じでした。それは、デュークの趣味のいい着こなしと、ジョンのラフなシャツ姿の違いにも現れていました。そのうち、デュークがコントロール・ブースに入って来て、私に話しかけようとしたので、例によってミュージシャン慣習の、私たち技術者へのお世辞が始まるんだなと思ったら、なんのことはない、彼はただトイレットの場所が知りたかっただけでした。

(資料01より)



【ついでにフォト】

tp13052-155

2013年 みなとみらい

(2021年3月17日掲載)