Miles' Mode (John Coltrane) (7分8秒)
【この曲、この演奏】
続けてこの「Miles' Mode」が演奏されました。こちらは没テイクとなったのですが、録音から40年後に Verve/Impulse! 314 589 567-2 に収録され、世に出ました。
さて演奏ですが、前テイクと同じ構成であります。コルトレーンのソロの最初の方にもっと攻撃的にとの感じがあり、それがリズム陣にも伝わっている、あえて違いを言えばこんなところでしょう。私にはこちらのテイクは前テイクより、まとまりが少し弱いかな、と感じました。
【エピソード、マリアン・マクパートランドの回想】
私は以前、インディアナポリスにいたことがあります。ジョンがそこのあるクラブへ来たので、私は聴きに行き、彼の独特なハーモニーの進行に心を奪われました。翌晩、私はピアノを演奏していて、自分が彼のアイディアに影響されていることに気づきました。ハーモニーが今までより複雑になり、ソロも長くやれるようになりました。それで私は「ジャイアント・ステップス」をじっくりと聴き始めました。私はその曲をレコードから採譜し、そのコード構成を実際にためしてももみたのです。そして気づいてみると、私はその曲をバラードで弾いてました。コードがあまりにもきれいなので、私は急テンポで演奏するのがもったいなくなったのです。ゆっくりしたテンポで弾いても、とても楽しく、素晴らしい曲だと思いました。(資料01より)
【ついでにフォト】
2010年 マレーシア ペナン島でのタイプーサム
(2021年2月23日掲載)