I Want To Talk About You
(Billy Eckstine) (9分29秒)
【この曲、この演奏】
前半の部の2曲目で演奏されたこのスタンダードを、後半の部でも2曲目で取り上げました。また後半でもドルフィー抜きでの演奏です。
さて11月18日のパリ公演後半の部での演奏ですが、前半の部よりも3分近く長い演奏時間です。これはコルトレーンとマッコイの演奏が長くなったからですが、その内容は前半の部でのこのスタンダードの最上級の解釈に、さらに余裕感を加えたものです。
後半1曲目のコルトレーンには僅かながらにいつもらしく無い面を感じましたが、この2曲目では「スタンダードのコルトレーン」をたっぷり味わえるデキになりました。
【エピソード、英国ツアーの告知記事】
11月11日から17日まで7日間10回公演が英国で行われた。それに先立つ9月272付「Jazz News」誌に、この英国ツアーの告知記事が掲載されている。
アメリカの2大ジャズ・スターであるトランペット奏者のディジー・ガレスピーと、テナー奏者のジョン・コルトレーンが、我が国で11月に短期間のコンサート・ツアーを行う。そのツアーは、11月11日の Gaumont State, Kilburn(London)から始まる。ガレスピーは彼のセクステットで、そしてコルトレーンは彼のカルテットでの演奏となるが、そのメンバーについては、興行主の The Harold Davison Office からまだ発表されていない。
ジャック・ヒギンズは「ロンドンでは1日しかコンサートが計画されていない」とコメントしている。初日以外の予定はまだ決まっていないが、ジャック・ヒギンズはさらに「この英国ツアーはたった7日間のものだ」と述べている。(資料07)
コルトレーンがカルテットで演奏すると記事にあり、さらに初日以外はスケージュールが判明していないと、ツアー開始の二週間前の記事にある。これから推察するに、かなり慌ただしくこの(英国)ツアーは決まったようだ。
【ついでにフォト】
2010年 タイプーサム、ペナン、マレーシア
(2022年7月28日掲載)