Greensleeves
(Traditional from England) (10分53秒)
【この曲、この演奏】
再び「グリーンスリーヴス」の演奏を行った理由は分かりませんが、参加メンバーは同じままで演奏し、3回目のテイクで演奏が完走となっています。
最初の時よりも気持ちゆったりテンポで演奏されており、重量感が増しています。
どちらをA(S)-6に収録するかについての背景も各資料に見当たりませんが、ここでの演奏は1974年にAS9273(Africa Brass Sessions, Vol.2)として世に出ました。
【エピソード、インパルスの成り立ち】
impulse! が正しい表記である。感嘆符、エクスクラメーション・ポイントが付くのだ。最初の小文字のアイの上の点、最後のエクスクラメーション・ポイントの下の点、スーパースクリプト・ドットをオレンジ、そしてこの二つの縦棒を黒、それ以外のスペルはオレンジとのデザインだ。さらにその上に、小文字のアイとエクスクラメーション・ポイントと並べて、インパルスのロゴとしている。レコードの背表紙のオレンジと黒と共に、インパルスのロゴは印象的なものである。
母体となるのは、1943年設立のテレビ会社 ABC(American Broadcasting Company)である。
1950年代初頭、アメリカのエンターテイメント業界は独禁法に関する連邦裁の判決に揺れていた。その渦中でABCは、テレビ界最大手NBCから別れることになった姉妹局のブルー・ネットワークを買収した。さらに独立したパラマウント・シスターズと合併し、ABCパラマウントが1955年に設立された。そして音楽部門を立ち上げることになり、Am - Par レコード社を設立し、その自社レーベルとしてABCパラマウント・レーベルが生まれたのだ。その後にジャズ部門を立ち上げることになり、インパルス・レコードが1960年に設立された。
アーチー・シェップは「インパルスにアイデンティティがあったとすれば、おれが思うにそれはコルトレーンによって作られたものだね」と語っているが、1961年から亡くなる1967年までコルトレーンはインパルスに所属し、多くの作品を世に残したのだった。
(以上は資料13からの引用だが、一部にウィキペディアからの引用を含む)
【ついでにフォト】
2008年、みなとみらい
(2020年11月30日掲載)