Blue Train (John Coltrane) (20分21秒)
【この曲、この演奏】
コルトレーンがブルー・ノートに残した唯一のリーダー作のために、この曲は1957年9月15日にスタジオ収録されました。そしてコルトレーンはこの曲を、1960年に入ってからライブで頻繁に演奏し始め、それは1961年秋のドルフィー入りバンドでの欧州ツアーで顕著となりました。聴ける限りでは1961年の最初のこの曲の演奏が、このサザーンランド・ラウンジでした。
収録はコルトレーンのテナー・サックスでのソロの途中から始まっています。そのソロは収録されている限りでは6分半ほど、続くマッコイのソロは6分半強のものです。そしてエルヴィンのブラシを伴っての、ワークマンのベース・ソロへと演奏は続きます。ピッチカートで6分強のものです。そしてコルトレーンのテナーでテーマを奏でて、演奏は終わっていきます。
演奏内容はこの日の演奏の特徴である激しさが熱演に結びついているものです。録音状態の悪さですが、この曲ではテープ回転の不安定さも加わっており、途中からの録音であることと併せて、残縁な点であります。
【エピソード、収録日】
3月上旬の10日間に渡るサザーンランド・ラウンジへの出演は、ラジオで放送されていた。ブートレグで発売されたものは、このラジオ放送をエアチェックしたものであった。ただし、どの日の演奏なのか、或いは発売されているものは複数の演奏日のものなのか、その辺りは不明である。
このサイトでのセッション番号としては、「19610301」を使う。
【ついでにフォト】
2015年 みなとみらい、横浜
(2023年1月13日掲載)