26-2 (John Coltrane) (6分12秒)
【この曲、この演奏】
資料07ではこの曲について、チャーリー・パーカーの「コンファメーション」に基づいてコルトレーンが作った曲とあります。また曲名については「Working Title(録音の際に仮に付けた曲名)」であろうとしており、手書きのセッション・レポートには「Untitled orig. - Coltrane」と書かれていたようです。
また資料07ではこの曲の演奏記録について、このセッション前後のライブで複数回演奏されたとしていますが、確認できる演奏記録は本セッションだけのようです。
さて演奏ですが資料09では、「超難解な曲で、コルトレーンすら充分に消化しきれなかったようで、妙にぎこちない。これだけが死後発表されたのもうなづける」と毛厳しいコメントがありますが、私にはコルトレーンの探究心の気持ちが伝わってくるものです。オープニング・テーマと最初のソロはテナー・サックスで演奏していますが、これはなかなかのものです。しかしながら、2回目のソロとクロージング・テーマをソプラノ・サックスで演奏する場面においては、資料09の指摘にも頷けるところを感じます。
一方、マッコイのピアノとエルヴィンのドラムは、戸惑いを感じながらの演奏と、私は感じました。
【エピソード、コルトレーンのホロスコープ その1】
ナイーマは一度夫のためにそのホロスコープをつくったが、どこかに紛失して、いまはそれをみることが出来ない。そこで、星占いを愛好する人たちのために、ニューヨークの占星学者で作家であるエディス・ナイルスにジョン・コルトレーンのチャートを作成してもらった。
ジョン・ウィリアムス・コルトレーンは、一九二六年九月二三日午後五時三十分に生まれた。その時、太陽はちょうど乙女座の宮を離れようとしていた。
乙女座生まれの男性は、よく仕事に励み、きちょうめんで生産的である。このことは彼が多くの作曲の仕事をしていることで実証されている。乙女座はまた、仲間との協力を示しているが、彼はその運命が示す通り、似たような性格の人たちと助け合いながら音楽家としての仕事をした。
手相からいうと、彼の長い骨太の指は、彼が分析的な仕事をする能力の持ち主であることを示している。
(資料01より)
【ついでにフォト】
2010年、ペナン、マレーシア
(2020年9月28日掲載)