19601024-14

Mr. Day (John Coltrane)   (7分55秒)



【この曲、この演奏】

 資料09でも言及してる通り、この曲、そしてこの曲名は、この第二部セッションの冒頭で演奏された「Mr. Knight」と対になっているものです。そして演奏は「Mr. Knight」よりもテンポを上げて演奏しており、このセッションの特徴であるこのバンド、マッコイにエルヴィンが加わったバンドでの可能性を追い求めているような演奏です。演奏の終わり方もタイミングの取り方の試しにも感じますが、そこはコルトレーン、全体を通してスリリングな味わいを提供しています。

 このような曲でありますので、演奏記録はこのセッションだけかと思いきや、1960年9月8日のユナイティッド・アーチストでのスタジオ録音でもこの曲を取り上げています。(資料07)



【エピソード、ネイマとのドライブ】

 ナイーマとトニは、日曜日の楽しかったドライブ旅行のことをよく覚えている。だが、いつもそうなるとは限らなかった。彼の内部に隠された衝動性がときどき外にでてきたからだ。夕食の支度をしているときに帰ってきたコルトレーンは、食卓に並べられた食物を一口味わってみてから、「今夜は何か別のものを食べたいな、外へ食事に行こう」というと、二人を車に乗せて気に入ったレストランが見つかるまで車を走らせた。当時、彼はインドの音楽と文化全般だけでなく、その料理についても身をもって知ろうとしていたので、インド料理を食べることが多かった。



【ついでにフォト】

tp05031-042

2005年、香港

(2020年9月7日掲載)