Exotica (take 2) (John Coltrane)
(4分28秒)
【この曲、この演奏】
この曲の二度目の演奏となります。
テーマのアレンジで、コルトレーンのテナー・サックスとマッコイのピアノをスマートに組み合わせにして、テイク1よりも素晴らしい演奏となっています。昼下がりのうたた寝の気持ちよさを感じながら、聴き終えました。
この曲は翌月の10月24日前半の部で、エルヴィン入りコルトレーン・カルテットはアトランティックでレコーディングしました。そちらの発売は1970年のことでした。この9月8日のルーレットへの録音は1962年に発売されましたので、コルトレーン作「Exotica」はこの日の演奏が初発売となります。
【エピソード、オムニバスのコルトレーン】
インパルス!時代のコルトレーンのスタジオ録音で、結果として初登場がオムニバスというのはいくつかあるが、それはインパルス!の販売戦略によるものであって、オムニバスへの収録を目的として録音したものではない。
しかし、この1960年9月8日の録音は3曲で、合わせても20分に及ばない演奏時間である。このことから、最初からオムニバス盤収録を目的としての録音と考えられる。
コルトレーンの数多くの録音歴を振り返ってみて、最初からオムニバス収録目的だと思う録音セッションは、1956年4月20日のトランジションへの録音だ。これはポール・チェンバース名義のもので、3曲収録し、28分ほどの演奏時間であった。
【ついでにフォト】
2013年 みなとみらい
(2022年7月19日掲載)