On Green Dolphin Street
(N. Washington - D. Fields) (14分6秒)
【この曲、この演奏】
21日パリ公演のファースト・コンサート、22日ストックホルム公演のセカンド・コンサートで演奏されたこの曲が、この24日のコペンハーゲンでも演奏されました。
ドラマの始まりを告げるようなピアノの調べの40秒の後にリズミカルな展開となり、マイルスのミュートが登場してテーマを演奏していきます。こんな3分半ほどの後にコルトレーンが登場し、手探りで何かを求めている3分半のソロとなります。その後にはケリーの小川の流れのような4分のソロがあり、チェンバースのアルコでの2分強と続いて、再びマイルスのミュートでテーマが演奏され、終わっていきます。
全体的にリズムの切れ味を意識しており、テンポも若干上がっているかなと感じました。
【エピソード、ブノワ・ケルサンによるインタビュー その4】
ケルサン
ただ、あなたに関して言えば、自由ですが、統率されています。統率された自由ですよ。
コルトレーン
自分ではよく分からないが・・・そうかもしれない。どうだろう。私がやろうとしてるのは・・・私はある意味、手探りで物を探っているんだ。自分の進むべき道を模索しているんだよ。私にできるのは、自分がこれまでいた場所から這い出そうとすることだけ。とにかく先へ進むしかない。前に進みつつ、石を一個づつ積み重ねていくんだ。
(資料04より、時期は1961年の夏か秋だろうとのこと)
【ついでにフォト】
2006年 香港
(2023年6月11日掲載)