Like Sonny (John Coltrane) (5分54秒)
【この曲、この演奏】
この年の3月26日のセッションでリハーサルを含め9回も演奏された曲ですが、アトランティックのコルトレーンのオリジナル・アルバム8枚には含まれませんでした。本来ならば5月4日と5日の「ジャイアント・ステップス」セッションで演奏されてもおかしくなかったのですが、この12月のセッションでの録音となり。アルバム「コルトレーン・サウンド」で世に出ました。
さて演奏ですが、バンドとしての一体感が、シダー・ウォルトンとの3月26日のセッションとは比べものにならない良さです。このことによりコルトレーンの演奏は、深みのあるメロディアスなものになっています。
【エピソード、本セッション】
アルバム「コルトレーン・サウンド」用の本セッションだが、11月24日と同メンバーであり、同一セッションが二日間行われたとの内容である。先の「ジャイアント・ステップス」のセッションも二日間であり、これ以降のアトランティックでのレコーディングでは、二日間セッションが主となっていく。プレスティッジ時代には考えられなかった恵まれた環境であった。
さて本セッションの特徴を三つあげておく。
一つ目は11月24日の録音でテープ紛失となった2曲、「Some Other Blues」と「Fifth House」をこの日に再び吹き込んだことである。
二つ目は、この日のセッションでも、「The Night Has A Thousand Eyes」と「Equinox」の2曲のテープが紛失となった。この2曲も、後日に再演されている。
最後は「Naima」であるが、これは別項で取り上げている。
【ついでにフォト】
2005年、香港
(2020年7月31日掲載)