Oleo (Sonny Rollins) (10分36秒)
【この曲、この演奏】
コルトレーンにとってロリンズ作のこの有名曲は、マイルス・バンドではアルバム「リラクシン」に1956年10月26日の演奏が収録され、レイ・ドレイパーのジュビリー盤には1958年終盤での演奏が収録されています。
さて演奏ですが、引き続きマイルスのトランペットをうまく収録出来ずにおり、小さな音量となっています。
テーマからソロへとマイルスは、刺激ある陽気さを込めてアップテンポで演奏しており、この流れは次にソロを取っていくコルトレーンにも引き継がれています。アダレイ、エヴァンスとソロは続き、ベースとトランペットの掛け合いを経て、テーマとなって演奏は終わっていきます。
なおこの後にはコルトレーンとアダレイ抜きで、「My Funny Valentine」が10分ほど演奏されています。
【エピソード、この演奏の発売】
コロンビアから1973年9月28日に、アルバム「Jazz at the Plaza Vol. 1」としてこの日の演奏が発売された。ネットで調べた限りでは、「Vol. 2」はエリントン楽団の演奏が収められているとのことだ。しかしながら「Vol. 3」の存在、そしてこの日のプラザ・ホテルでのビリー・ホリデイやバック・クレイトン、そしてジミー・ラッシングの歌唱と演奏が発売されたのかの情報は得られなかった。
さてアルバム「Jazz at the Plaza Vol. 1」であるが、1973年の発売に際しては3つの誤ったクレジットがあった。まずは最後に演奏された「Straight No Chaser」が、「Jazz at the Plaza」との曲名となっていた。そして演奏会は「Persian Room」で行われたが、「Edwardian Room」と書かれていた。そしてドラム奏者はジミー・コブではなく、フィリー・ジョー・ジョーンズとなっていた。
【ついでにフォト】
2013年 みなとみらい
(2022年5月29日掲載)