19580204-07

Milestones (take 2) (Miles Davis)
           (5分58秒)


【この曲、この演奏】

 マイルス作のこの曲ですが、資料08を見ますと1947年8月14日に「Miles Davis' All Stars」名義でのサヴォイでのセッションの演奏に、この曲名があります。その後のマイルスの演奏は本セッションとなり、また1960年代のマイルスのライブではしばしば演奏されていたようです。

 コルトレーンによるこの曲の演奏の記録は、資料07によれば本セッションだけです。

 さて演奏ですが、切れ味の良さと滑らかさが交互に顔を出すテーマが印象に残り、ホーン三人のソロに移ります。アダレイ、マイルス、そしてコルトレーンと続くのですが、想像力のぶつけ合いが素晴らしいものです。軍配をあげるとなれば、やはりマイルスの演奏となります。

 この演奏は没テイクとなり2000年に発売されたのですが、後テーマがフェイドアウトとなっています。別テイクですので、フェイドアウトなしで収録してほしいものです。



【エピソード、マイルスがフリューゲルホーン】

 資料07によれば、マイルスはこの曲ではフリューゲルホーンで演奏を行なったとある。1996年発刊の「Vail」と言う本に、このセッションでマイルスがフリューゲルホーンを使っている写真があるそうだ。

 しかし資料07にはその写真は掲載されておらず、またこのアルバムや他の資料をみても、この曲でのマイルスのフリューゲルホーン使用を裏付ける情報はない。

追記 (2022/4/11)
SNSでお世話になっている方から、マイルスがフリューゲルホーンを演奏している写真を教えていただきました。アダレイ、そしてコルトレーンとの3ショットです。


【ついでにフォト】

tp11006-025

2011年、みなとみらい 


(2022年4月11日掲載)