19580204-05

Straight, No Chaser (take 2)
(Thelonious Monk)   
(10分34秒)



【この曲、この演奏】

 この曲の最初の演奏もなかなか良かったのですが、マイルスはもう一度演奏することにしました。

 さて演奏ですが、構成はテイク1と同じです。違いを言うとしたら、各ソロの熱量でしょう。ハード・バップのマイルスの熱量に圧倒され、それに続くコルトレーンとガーランドもゾクゾクする演奏を行なっています。

 この演奏がOKテイクとなり、アルバム「Milestones.... Miles Davis」に収録され、この演奏から7ヶ月後に発売されました。



【エピソード、モノラルとステレオ】

 資料07によれば、この日のセッションはモノラルとステレオの、二通りの録音であったとのことだ。しかしステレオで録音されたものは、2000年になってから発売された。それまでステレオとして発売されていたものは、モノラル録音のテープを「"electronically rechanneled" (simulated) stereo」したものとのことだ。これは「擬似ステ」のことであろう。

 どのような理由からこのようなことになったのかは、書かれていない。



【ついでにフォト】

tp11014-031

2011年、みなとみらい 


(2022年3月31日掲載)