Nutty (Thelonious Monk) (5分3秒)
【この曲、この演奏】
モンクの作のこの曲ですが、世に出ている演奏はコルトレーンの演奏は、本セッションの他に2つあります。
ファイヴ・スポットの演奏としては、2006年頃に発売されたブートレグに収録されており、資料07ではその演奏は1957年7月となっています。もう一つはリヴァーサイドでのモンクのスタジオ・セッションで、1957年7月のもので、アルバム「セロニアス・モンク・ウィズ・ジョン・コルトレーン」に収録されています。
さて演奏ですが、カルテットで軽快なテーマで始まります。コルトレーンを全面に出してのテーマの後に、そのままコルトレーンが軽やかに早口演奏を繰り広げています。このコルトレーンのソロの後半ではお休みだったモンクが、コルトレーンの後にソロをとっていますが、そこでの後半の輝きには聴き惚れてしまいます。この後にテーマとなり、4曲目の演奏が終わります。
【エピソード、報道 その2】
資料07にあるこのコンサートの報道の二つ目は、週刊誌 The New Yorker の12月7日号の208ページから210ページにある記事だ。モンク・カルテットについては209ページに書かれており、モンクについては歯医者に喩えながら記述している。そしてコルトレーンについては、次のようにある。
Coltrane, a hard-toned, uninhibited performer, took several solos, during most of which he relied on a series of complex, dancing runs that seemed, nonetheless, more automatic than inspired.
コルトレーンについて誉めているのか貶しているのか、私には分らない内容である。
この記事を書いたのは、 Whitney Balliett 氏である。
【ついでにフォト】
2013年、みなとみらい
(2022年3月14日掲載)