Trane's Slow Blues (John Coltrane)
(6分4秒)
【この曲、この演奏】
コルトレーン作のクレジットされていますが、この曲は「バグス・グルーブ」です。資料09には「バグス・グルーブを思わせるコルトレーン作ブルース」と曖昧に、資料11では「くだんのプレスティッジ所有の貴重な楽曲」と曲名表記を避けて書いてあります。資料06では曖昧な表現を用いずに、バグス・グルーブだと書かれています。
アール・メイの骨太ベースから始まる演奏は、コルトレーンのテナーが絡みついていきます。モンクのところで経験を積んだコルトレーンは、強がりが必要な男の生き様を感じさせます。ベースとドラムのソロの後での再びのコルトレーン・ソロとの聴き比べにも面白いものがあります。
【エピソード、このセッション】
2度目のリーダー・セッションが何故にピアノ・レスのトリオなのかについては、資料11で予定していたピアニストが現れなかったからと書かれている。これは評論家のジョー・ゴールドバーグがコルトレーンにインタビューした際に、コルトレーン自身が語ったことである。しかし誰なのかについてはゴールドバーグは聞かなかったとのことで、資料11では聞き忘れとしている。また資料11では、恐らくそれはガーランドであろうとの推測が書いてある。
なお、ベース奏者のアール・メイとコルトレーンの共演は、本セッションだけである。
【ついでにフォト】
2007年、アムステルダム
(2019年7月11日掲載)