Ruby, My Dear (Thelonious Monk)
(5分20秒)
【この曲、この演奏】
この月のリヴァーサイドでのモンクのレコーディングでもコルトレーンが加わって演奏されたこの曲ですが、1957年のファイヴ・スポットでの演奏が聴けるのはありがたいことです。
張り詰めた空気を感じるピアノから始まり、すぐに安らぎを覚えるテナー・サックスが加わり、2分弱のテーマ演奏となっています。そのテーマ演奏の延長線上にあるかのようにコルトレーンのソロとなり、モンクも1分半強の間、寄り添っています。そしてモンクのソロとなりますが、1分過ぎから収録音調が弱まり、1分半ほどで収録が途中で終わっています。
モンクとコルトレーン、二人の良好な関係が伝わってくる演奏です。
【エピソード、この録音について】
1993年に発売された1958年9月11日のファイヴ・スポットは、コルトレーンの当時の結婚相手のネイマが録音したものであった。
2006年発売の追加の2曲については、資料07ではモンクの結婚相手のネリーが録音したものであろうとしている。そうなると2006年にブートレグを発売した Gambit が、どうやってこのテープを入手したのかが気になるところだ。そして他の曲はあるのかとの、大きな期待が湧き上がる。しかしブートレグ発売から17年経っても、他の曲の発売とはなっていない。
【ついでにフォト】
2011年 タイプーサム ペナン マレーシア
(2023年5月13日掲載)