19560921-03

We Six (Donald Byrd)   (7分38秒)


【この曲、この演奏】

 ドナルド・バードが提供したこの曲ですが、資料08によればバードの演奏記録は本セッションだけのようです。コルトレーンの演奏記録も、当然ながらこのセッションだけです。(資料07)

 この曲を2回演奏した後に、この演奏となりました。(資料07)

 威勢の良いハード・バップを感じるテーマの後には、どれも勢いのあるソロが続いていきます。ハード・バップのトランペッターとしての味わい豊かなバード、ブルー・ノートでの初演奏でかましていくコルトレーン、決してダレることがないチェンバースのアルコ、シングル・トーンで攻めていくバレル、そして既に実力者として認められているシルヴァーの姿を感じる演奏といった具合です。こうなればバッキングで光っているフィリー・ジョーにもソロをとの欲が出てくる中で、勢いそのままでメンバー全員が畳み掛けていくテーマで、演奏は締めくくられます。



【エピソード、本セッション】

 コルトレーンはポール・チェンバースのリーダー・セッションに3回参加したが、本セッションがその最後となる。

1956年3月2日   Jazz West レーベル
1956年4月20日 Transition レーベル
1956年9月21日 Blue Note レーベル(本セッション)

 またコルトレーンは自分のリーダー・セッションを含めれば、ブルー・ノートの4つのセッションに参加しているが、本セッションがその最初となる。

1956年9月21日 ウィムス・オブ・チェンバース(本セッション)
1957年4月6日   ジョニー・グリフィン / ア・ブロウイング・セッション
1957年9月1日   ソニーズ・クリブ
1957年9月15日 ブルー・トレイン



【ついでにフォト】

tp13020-125

2013年 みなとみらい


(2021年12月29日掲載)