Tenor Conclave (Hank Mobley)
(8分21秒)
【この曲、この演奏】
コンクラーベ、或いはコンクレイブとカタカナ表記されるこの言葉の意味は、ジャズ好きならば何度も耳にしたことでしょうから、ここでは触れません。
モブレー作ですが、よくあるタイプの曲で、資料11によれば「アイ・ガット・リズム」に基づく曲です。モブレー、コルトレーン、シムズ、そしてコーンと続く各ソロは、このジャムセッションを4人が楽しんでいる様子が伝わってきます。4人が同じ方向を向いている演奏ですが、最後の4小節交換では個性のぶつかり合いになり、興味深く演奏が終わっていきます。
【エピソード、ズート・シムズとコルトレーン】
二人の共演はこのセッションだけです。(資料06)また資料01-05でも、ズート・シムズについては触れられていません。
同楽器なので、どうしても共演機会は少ないのでしょう。その意味では、このプレスティッジのセッションには感謝であります。
【ついでにフォト】
2006年、香港
(2019年2月8日掲載)