19560218-06

Woody'n You (Dizzy Gillespie) (5分33秒)



【この曲、この演奏】

 このガレスピー作の曲については、マイルス・バンドでの1956年5月11日のマラソン・セッションでの演奏が有名でしょう。資料07によればコルトレーンのこの曲の演奏記録は、合計6回あるとのことです。

 お馴染みのテーマを快調に演奏し、マイルスのソロに入っていきます。このソロでは、リズム陣との自分の相性を確かめているかのようなマイルスの姿があります。またガーランドはトランペット・ソロの際の自分の立ち位置を見定めているような演奏です。続くコルトレーンのソロでは、この時期のコルトレーンの実直で強さある演奏となっています。

 トランペットとドラムスの四小節交換から後テーマになり、演奏は終わっていきます。



【エピソード、催しの名称】

 Modern Sounds Festival

 資料07には、これがジーン・ノーマンが主催したこの催しの名称となっている。しかしながら、2枚組CD「 'Round About Midnight - Legacy Edition」にはこの名称は用いられていない。またこの催し名称をネットで調べたところ、この「Modern Sounds Festival」とのキーワードでは何もヒットしなかった。

 資料07によればこの催し名称は、開催地であるパセデナの新聞「Pasedena Star News」の2月16日と18日の紙面をパセデナ公立図書館で調べた情報とのことなので、名称が「Modern Sounds Festival」であったことは正解なのであろう。しかしながらネット上から何も情報が得られないことからすれば、出演メンバーは豪華ながら催し自体は地味に開催され、しかも1回だけで終わったものだと思う。



【ついでにフォト】

tp04016-072

2004年 香港 維多利亞港


(2021年11月28日掲載)