2017年1月1日掲載
Art Pepper                    Gettin' Together!
Contemporary原盤        1960年2月録音

 新年というのは関係ありませんが、アート・ペッパーの作品を続けて紹介します。

 ペッパーの代表作と言えば「ミーツ・ザ・リズム・セクション」となりますが、それは当時のマイルス・クィンテットからガーランド,チェンバース,そしてフィリーが参加したものでした。

 それから3年後に吹き込まれた本盤は、この時のマイルス・クィンテットからリズム隊3人を迎えての録音になります。ケリー,チェンバース,そしてジミー・コブがその3人です。ただしトランペットのコンテ・カンドリを加えての演奏になっております。

 コンテンポラリー時代のペッパーの人気作品を、今日は聴いてみます。

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 カンドリとの2管でのエキサイティングな演奏も良いが、ワン・ホーンでの演奏が心に残りました。

 最後の2曲。「ダイアン」でのバラッド演奏は、亡くなった女性を想う気持ちが伝わってくるものです。ペッパーと共にケリーのピアノも輝いています。この時期のケリーはマイルスでの活躍と共に、リーダー作では「Kelly At Midnight」を吹き込んだ時期でもあり、彼の絶頂時代だったのでしょう。

 続くワン・ホーンのタイトル曲はブルースナンバーで、ペッパーはテナー・サックスを吹いています。

 前期ペッパーのブルース・ナンバーも良いものだと感心して聴き終えました。