2008年12月14日掲載
Junior Mance          That's Where It Is!
Capitol原盤              1964年10月録音

 ジュニア・マンスの作品は結構持っていますが、レコード盤が多いため、なかなかこのコーナーで取り上げられない状況です。折角のGT2000が眠らせておくのは勿体無いのですが、その気にならないでおります。CDで持っている作品は、過去3枚取り上げました。1959年録音盤1982年録音盤,そして1998年録音盤であります。

 今日取り上げるのは、1964年録音盤で、ジョージ・タッカー(b)とボビー・トーマス(d)と吹き込んだ作品です。それにしても、チープなイラストのジャケット。普通ならパスしますが、「寺島靖国選=ザ・ピアノ・トリオ・コレクション」と銘打って発売された1998年に、ついつい購入した作品です。

20081214

 これはライブ盤でした。想像ですが、場所はジャズ・クラブではなく、優雅なレストラン・バーでしょう。ジャズが主ではなく、お酒と料理がの脇役としてジャズがあるのでしょう。洒落たソウルさが酒と料理の邪魔にならないように、ジャズの熱気を思い切って弱めたような演奏です。またこの作品を買う人は、自宅でのディナーの脇役として、この作品を掛けているのでしょう。恐らくはコルトレーンの存在など、知らない人たちなのでは。そんな風に考えていくと、タイトル曲のミドル・テンポでのサラッとしたピアノ・トリオに、存在感を感じてきます。