2005年4月2日掲載
Stan Getz      Meets Mulligan In Hi-Fi
Verve原盤    1957年10月録音

1.Let's Fall In Love
2.Anything Goes
3.Too Close For Comfort
4.That Old Feeling
5.This Can't Be Love
6.A Ballad

 この「今日の1枚」が長続きしている理由は、気軽に行っているからであります。ディスク・レビューならば、収録曲と参加ミュージュシャンをしっかり記載するのは、当然のことなのでしょう。しかし、これは結構な手間がかかるのです。マレイに関してはディスコグラフィを作っており、そこでは収録曲と参加ミュージュシャンを記載しており、その手間は重々承知しています。これを「今日の1枚」でやるとなると、「今週の1枚」が限度になるでしょう。

 このようなことを書きながら、このゲッツ&マリガン盤ではどうして収録曲を書いたかと言えば、岡村融氏の解説を読んだからです。この盤の特徴は、ゲッツとマリガンが、ある曲で持ち替えて吹いているのです。ゲッツがバリトン、マリガンがテナーという感じです。その持ち替え曲のデータに誤りがあるそうだ。岡村融氏は、1-3の3曲が持ちかえであると主張しております。その辺りを、聴き分けられるかが、ポイントの1枚と言えます。

 他に、ルー・レヴィ(p),レイ・ブラウン(b),スタン・リーヴィ(d)が参加しております。

20050402

 まぁ、ピアニストがサックスを吹いたわけではなく、サックス奏者同士での持ち替えですので、なかなか聴き分けが難しい。しかも岡村融氏の解説を読んだ後なので、先入観が出来上がっている。素直な感想を言えば、4-6の3曲が、テナーもバリトンも流れるようなフレーズが光っている内容だ。それにしても二人の歌心は、どちらの楽器にしても豊かなものである。