2001年11月3日掲載
Guido Manusardi     So That
Splasc(H)原盤      1990年10月録音

 今年取り上げたグイード・マヌサルディのカップリング・アルバムで初めて彼のピアノに接し、1967年録音の「Blue Train」の方に惚れ込んだ僕が、翌月の帰国の際に彼の他の作品を探したのは、至極当然のこと。エディ・ゴメスが入ったトリオということと、スタンダードとオリジナルが半々という内容で、3枚ほどあった盤からこれを選びました。スタンダードの方には「Blue Train」で熱演した「autumn leaves」が入ってますしね。ますます惚れ込むか、これっきりになるか、どちらでしょうか。

20011103

 冴え渡るゴメスのベースに対して、マヌサルディは綺麗にまとめようとして切れ味のないピアノの連発で、物足りないないようの前半です。

 半ば捨て盤かと思っていたら、「I Love you」でやってくれましたよ。馴染みあるこのメロディを活かすゴメスのベースに、砥いだばかりのナイフのようなマヌサルディのピアノが襲いかかるっていう具合です。

 続くBalzaretti作の「barbara」。恋人を亡くした悲しみが詰まっているようなメロディを、ゴメスとマヌサルディが絶妙の演奏で奏でています。一瞬でこの曲のファンになりました。

 さらに熱演は続き、ゴメスが前半の2分間に渡ってメロディを支配して行く「autumn leaves」。ゴメスに刺激を受けたマヌサルディは、緊張感の塊のピアノを聴かせます。

 この連続した3曲、これだけで買う価値大有りの作品です。