2001年1月18日掲載
Enrico Pieranunzi     Racconti mediterranei
EGEA原盤                2000年2月録音

 去年の秋口にピエラヌンツイの新譜が3枚、いやそれ以上かな、店頭に並んでいましたね。3ヶ月置き位に発売されていれば全部買ったのでしょうけど、何故かビビッてしまい、結局買ったのはこの盤1枚と相成りました。Marc Johnson(b),Gabriele Mirabassi(d)とのトリオ作品、全11曲ピエラヌンツイのオリナルです。

 このコーナーで彼を取り上げるのは7枚目になるのですが、「Don't Forget the Poet」「seaward」の世界を期待してしまいます。

20010118

 イケナイ間違いが、一つ。Gabriele Mirabassiはドラムでなくて、クラリネットでした。確かにクレジットされている。飲みに行って、意とは違うオネーチャンを指名してしまった気分。正統ピアノ・トリオのを買えば良かったと、反省している次第です。

 さて気を取り直して、その内容。なんか、NHKの世界紀行のBGMのよう。これも全て、クラリネットの為です。ピアラヌンツイの曲調、そして一聴しての彼のスタイルは確かに「世界紀行」なんですが、通常そうなっていないのは緊張感ていうか懐の深さ。でもこの作品では、ピアノとベースで緊張感を作り上げても、クラリネットが入った途端に「世界紀行」。

 どんなに酔っていても、指名する時はシッカリ選ばなければと実感した次第です。