John Coltrane QuartetThe Complete Graz Concert – Vol.Ⅰ
Magnetic原盤
1962年11月録音
黄金カルテットによるコルトレーンの1962年欧州ツアー 11日目、オーストリアの第2の都市であるグラーツでの演奏の模様が、1990年頃にマグネティックから発売された2種によって、その全てが聴けるようになりました。
1970年代に Ingo から発売されたブートレグLPレコードに2曲だけ収録されていましたが、地元ラジオ局ORF Radio Broadcastから放送された全曲が初めて聴けたのは、このCD2種だったのです。
Bye Bye Blackbird
The Inchworm
Autumn Leaves
Everytime We Say Goodbye
Mr. P.C.
各曲については、「今日のコルトレーン」をお読み下さい。
この日の演奏がこのCDでの発売で全曲を聴けるようになったことに感謝感激なのですが、人間というのは贅沢なもので、もっと録音状態が良いものを!、と思ってしまします。しかしながら、ラジオ放送のエアチェックなので、これでも良い方なのでしょう。
演奏が徐々に盛り上げっていく様子が楽しめます。その中でコルトレーンの演奏としては非常に珍しい「枯葉」が、ソプラノ・サックスで演奏されており、これが聴けるだけで、このCDは価値あるものと言えるのでしょう。そしてこの曲で突っ張り始める姿に、黄金カルテットの凄みを感じます。
ちなみにこの「枯葉」、本CDの登場によって、コルトレーン・ファンは初めて聴けたのでした。