2023年1月2日掲載

Sonny Clark
Sonny’s Crib
Blue Note原盤
1957年9月録音

 この年の7月にソニー・クラークはブルーノートへ、アート・ファーマー(tp)、カーティス・フラー(tb)、そしてハンク・モブレー(ts)の三管編成で、アルバム「ダイアル・S・フォー・ソニー」を録音しました。それから僅かな間隔で再び三管編成でのアルバム作りに臨んだのが、本作品です。こちらではドナルド・バード(tp)、カーティス・フラー(tb)、そしてコルトレーンとなりました。

A面
With a Song in My Heart
Speak Low
Come Rain or Come Shine

B面
Sonny’s Crib
News for Lulu

CD追加曲
With a Song in My Heart (take 1)
Speak Low (take 1)
Sonny’s Crib (take 2)

 A面にはスタンダードを3曲、B面にはソニー・クラークのオリジナル2曲を収録して、1958年3月にBLP 1576との企画番号で発売されました。

 各曲については「今日のコルトレーン」をお読みください。

 1957年ならではの、そしてブルーノートならではの、三管のエネルギー溢れる演奏に圧倒され、ソニー・クラークのリズミカルで豊かな感情表現を存分に楽しめる1枚です。そこにA面とB面の色合いの違いも加わり、聴きごたえある作品となっており、長年に渡って高い人気が続いていることに納得します。

 コルトレーン・ファンとしては、ブルーノートでのコルトレーンを味わえ、また唯一のソニー・クラークとの共演を浸れる作品です。