2023年1月3日掲載

John Coltrane
Blue Train
Blue Note原盤
1957年9月録音

 1957年9月15日にブルーノートでのレコーディングは、コルトレーンにとって3度目のリーダーとしてのレコーディングでした。そこから生まれたこのアルバム「ブルー・トレイン」の発売日ですが、1957年11月とも1958年1月とも言われていますが、どちらにしてもコルトレーンにとって発売2作目のリーダー・アルバムです。
Lee Morgan(tp), Curtis Fuller(tb), Kenny Drew(p), Paul Chambers(b), そして”Philly” Joe Jones(d)との三管編成でのシクステットでの演奏です。

A面
Blue Train
Moment’s Notice

B面
Locomotion
I’m Old Fashioned
Lazy Bird

 ウィキペディアに、日本語版Wikipediaにこの作品のページがあり、そこに制作までの背景が記述されています。これは諸説ある中の、有力な一つの説と考えるべきなのですが、ここに引用します。

 コルトレーンは、バンド・リーダーとしてデビューする少し前、ブルーノートの創設者であるアルフレッド・ライオンに会いに行った。理由は金目当てともソプラノ・サックスの勉強とも言われ、コルトレーンは金とレコードを持って帰った。アルフレッドはコルトレーンと専属契約しようと考えていたが、その後コルトレーンはプレスティッジ・レコードと契約してしまい、アルフレッドは悔しがったという。しかしコルトレーンはアルフレッドとの約束を果たすため、アルバムのアイデアを温め続け本アルバムのレコーディングを行う。
 アルフレッドは、本作制作に当たってコルトレーンの意向を尊重した。その結果、コルトレーン自身がほとんどの楽曲を作曲。また、ベースとドラムはマイルス・デイヴィス・バンドでの仲間、トロンボーンは旧知のカーティス・フラーといった具合に、サイドメンの人選もコルトレーン主導であった。

 各曲については「今日のコルトレーン」をお読みください。

 コルトレーンを筆頭にメンバー全員のジャズへの熱い気持ちが、切れ味抜群の演奏となっており、発売から45年となっても未だに人々にその熱気を届けている作品です。

 (自慢話ですが)このオリジナル盤は私にとっての宝物です。

 なおこのセッションでの別テイクは幾つかの機会で発売されてきました。またこのアルバムは再発が繰り返され続けており、2016年発売のCDには次の別テイクが収録されています。
CD追加曲
Blue Train (take 1)
Blue Train (take 2)*
Lazy Bird (take 4)