Julius Hemphill Sextet
fat man and the hard blues
Black Saint原盤
1991年7月録音
1970年代後半から1990年代に入る辺りまで、数々の刺激溢れる音楽活動を行なっていたアルト奏者のジュリアス・ヘンフィルの1991年録音作品です。
Marty Ehrlich(ss,as)
Carl Grubbs(ss,as)
James Carter(ts)
Andrew White(ts)
Sam Furnace(bs,fl)
この参加メンバーで分かる通り、サックス吹きが六人集まっての演奏です。この時期はあの名高いWSQをヘンフィルが脱退した時期のようです。WSQを立ち上げたヘンフィルが、新たな展開を求めていた時の作品と言えるのでしょう。
どうしてもWSQとの比較を意識して聴いてしまいます。ヘンフィルが引き連れているこのサックス六人組での演奏は、柔らかさと心のうねりを表現しているようです。ヘンフィルの新たな挑戦を感じる、穏やかな1時間弱を楽しめる1枚です。