Sabu
Palo Conga
Blue Note原盤
1957年4月録音
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、290円で購入した作品です。
1980年代に入って、ブルー・ノートの国内発売権がキングから東芝EMIに移りました。そして東芝EMIは、1500番代を番号順に発売していきました。このアイディアは渋谷にあるジャズ盤専門店の店主が東芝EMIの担当者に話したものですが、それを社内で通したこの担当者も見事なものでした。
人気のBN1500番台とはいえ、商業ベースとして難しいタイトルもあり、その代表格が今日取り上げる1枚です。ただしこのアルバムは、アフロ・キューバン・ミュージックの世界では、名盤中の名盤とのことです。
当時26歳のコンガ奏者サブー・マルティネスがリーダーとなっており、そこにキューバ音楽の至宝アルセニオ・ロドリゲスが家族連れで参加しているとの作品です。
アフロ・キューバン・ミュージックの要素が入った演奏は好きでも、この作品のようなアフロ・キューバン・ミュージックそのままの演奏というのはそんな積極的に聴かないのですが、聴けば聴いたで楽しめる内容です。
さてBN1500番台の番号順発売は大好評となり、それは4000番台へと続いていきました。キングに比べて東芝EMIのは音質が劣るとの評もありましたが、この番号順発売の功績は大きなものです。これを進めた担当者は出世していき、BNの姉妹レーベルであるサムシンエルスを立ち上げ、やがて会長へとなっていきました。