Miles Davis with John Coltrane and Sonny Stitt in Stockholm 1960 Complete
Dragon原盤
1960年3月22日録音
コルトレーン参加曲解説「今日のコルトレーン」
1960年3月22日 ストックホルム
First Concert
So What
Fran-Dance
Walkin’
The Theme Second Concert
So What
On Green Dolphin Street
All Blues
The Theme
コルトレーンが参加したマイルス・クインテットの1960年春の欧州ツアー、その二日目のストックホルムの演奏を収めたドラゴンからのLPレコードが1985年に発売されたことは、私にとって衝撃的なことでした。
DRLP 90-1 (Miles Davis & John Coltrane / Live in Stockholm 1960, 2 LP)
そして1992年には3月22日の演奏と、ソニー・スティットが参加したマイルス1960年秋の欧州ツアーの10月13日の演奏、どちらもストックホルムでの演奏がドラゴンからCD4枚組で発売されました。それが今日取り上げる作品であり、収録内容は次のとおりです。(私が持っているのはDIWから発売の国内盤)
(a) 1960年3月22日(コルトレーン参加)
(b) 1960年10月13日(スティット参加)
Disc 1
So What (a)
On Green Dolphin Street (a)
All Blues/The Theme (a)
Coltrane Interview (a)
So What (a)
Fran-Dance (a)
Disc 2
Walkin’/The Theme (a)
Walkin’ (b)
Autumn Leaves (b)
So What (b)
‘Round Midnight/The Theme (b)
Disc 3
June Night (b)
Stardust (b)
On Green Dolphin Street (b)
All Blues/The Theme (b)
All Of You (b)
Disc 4
Walkin’ (b)
Autumn Leaves (b)
Softly Ad In A Morning Sunrise (b)
Makin’ Whopee (b)
Lover Man (b)
If I Were A Bell (b)
No Blues/The Theme (b)
参加メンバーは春秋どちらも、ウィントン・ケリー、ポール・チェンバース、そしてジミー・コブです。そしてどちらも放送局収録音源です。
コルトレーンが参加した演奏については、「今日のコルトレーン」をお読みください。
この4枚組を通して聴くとなると267分と、5時間近くが必要となります。しかしその時間は、前日のパリの春秋聴き比べと同様に、このストックホルム分も存分に楽しめる内容です。マイルスを中心に聴いたり、コルトレーンとスティットを聴き比べたり、マイルス・グループのその後の展開を重ねながら聴いたりと、興味深い内容が詰まっています。
その中で秋に取り上げた曲に、有名スタンダード「Lover Man」、まぁスタンダード「Makin’ Whopee」、渋すぎスタンダード「June Night」がります。私は知り得る限りでは、この3曲のコルトレーンの演奏記録はありません。マイルスがこれらを春に取り上げていたならばとの思いを持ちながら(June NightはPトリオでの演奏だが)、満足の5時間を過ごしました。