2023年3月9日掲載

Miles Davis
Kind of Blue
Columbia原盤
1959年3月録音

各曲解説「今日のコルトレーン」

 マイルスの大名盤、ジャズ界の金字塔である本作品は、次の二つのセッションで録音されました。また曲ごとの演奏メンバーから見ますと、3つに分かれます。

録音日
1959年3月2日
1959年4月22日

演奏メンバー
A
Miles Davis,(tp)
Julian “Cannonball” Adderley(as)
John Coltrane(ts)
Wynton Kelly(p)
Paul Chambers(b)
Jimmy Cobb(d)

B
Miles Davis,(tp)
Julian “Cannonball” Adderley(as)
John Coltrane(ts)
Bill Evans(p)
Paul Chambers(b)
Jimmy Cobb(d)

C
Miles Davis,(tp)
John Coltrane(ts)
Bill Evans(p)
Paul Chambers(b)
Jimmy Cobb(d)

A面
So What (3/2 B)
Freddie Freeloader (3/2 A)
Blue in Green (3/2 C)

B面
All Blues (4/22 B)
Flamenco Sketches (4/22 B)

 各曲については、「今日のコルトレーン」をお読み下さい。

 ジャズ・ファンならば誰でもこの作品いついて、強く深い言葉を持っていることでしょう。私もそんな一人なのですが、聴く度にその言葉数が多くなり、或いは短い言葉へとなっていきます。

 A面1曲目の「So What」での、冒頭のエヴァンスとチェンバースの演奏を聴いた瞬間に、背骨がピンと真っ直ぐになるのを感じます。ましてやマイルスが登場してからは、45分間に渡り、その音楽と真剣に対峙していきます。

 音楽と対峙する、これをアルバム1枚に渡って続けられる、私にとって数少ない作品です。