2019年5月2日掲載

Miles Davis
Relaxin’
Prestige原盤
1956年5月録音

 日本語として使われている「リラックス」の意味の他に、「Relax」には規制を緩和するとの使われ方があります。webで見た限りでは、スラングとしての意味は内容です。やはりこの作品で使われている「Relax」は、気持ちが落ち着くとの意味合いなのでしょう。洒落たイラスト・ジャケからも、そんな雰囲気が伝わります。

 「ing四部作」第二弾の本作には、マラソン・セッション後半から4曲、前半から2曲が収録されています。

 「リラックス」という言葉を意識して聴いたことが影響しているのでしょうが、とにかく気持ちが解放されていく落ち着きを感じる作品です。存在感を放つ「この1曲」を感じさせずに、各曲の良さが生き合うような曲配置になっているのも、そんな思いになった理由でしょう。

 「今日のコルトレーン」ではその曲に焦点を当てて書いておりますが、「今日の1枚」ではアルバム単位での感想。主役マイルスの求心力と共に、ガーランドのピアノが巧みに使われ、その美しさが凄艶にまでなっているように感じました。

 なお本作品ではコルトレーンが全曲に参加しており、このバンドらからこその彼のテナー・サックスの輝きを感じました。