Mr. Day (aka One and Four) (take 3)
(John Coltrane)
(7分34秒)
【この曲、この演奏】
コルトレーン作のこの曲ですが、ルーレットから1962年に発売されたアルバム「The Best of Birdland Vol. 1」では、「One and Four」との曲名でクレジットされていました。
この曲は、ドラムスがエルヴィンに替わった1960年10月24日の夜のセッションで録音され、アルバム「Coltrane Plays The Blues」に収録され、1962年7月に発売されました。
コルトレーンが2回録音したこの曲ですが、その発売日は同じ1962年になります。
さて演奏ですが、このブルース・ナンバーをコルトレーンは快調に演奏しており、マッコイも頑張った演奏です。その意味では2ヶ月後の演奏と引けを取らないデキになるはずですが、物足りない演奏に感じてしまいます。やはりドラムスなのでしょう。ヒギンズは実力者なのですが、やはりコルトレーン・バンドの方向性で言えば、エルヴィンが一つも二つも上なのでしょう。
そんなことを考えながら、聴き終えました。
【エピソード、本セッションについて】
この録音の時期のコルトレーンはアトランティックに所属していた。このルーレットへ、コルトレーンが率いるバンドがレコーディングを行った経緯は分からない。ただし、このセッションで録音された3曲は、コルトレーンがアトランティックを離れてから発売されており、しかもアルバム「The Best of Birdland Vol. 1」として発売された。これには他に、リー・モーガンにショーター、そしてボビー・ティモンズの演奏も収録されているオムニバス盤である。
なお、アルバム名の「バードランド」はNYの有名ジャズクラブとは関係がない。そして第2集が制作されたかは、不明である。
【ついでにフォト】
2013年 みなとみらい
(2022年7月17日掲載)