The Sleeper
(John Coltrane)
(7分12秒)
【この曲、この演奏】
引き続きコルトレーン作の曲が演奏されました。コルトレーンの演奏記録は本セッションだけです。
このブルースナンバーを凝ったアレンジで演奏を始め、コルトレーンのソロへと続き、コルトレーンの色でこの演奏を染めています。しかしこの後のケリーのソロではリズミカルなブルースフィーリングで演奏の色合いを変え、そしてアダレイのアグレッシブなソロへと続いていきます。演奏は再び凝ったアレンジのテーマで終えていきます。
コルトレーン、ケリー、そしてアダレイという3人の、伸び伸びとした演奏が楽しめるものです。
【エピソード、コルトレーンとアダレイの専属契約】
この1959年2月3日に行われた録音は、多分1960年9月に発売された。(資料07)
コルトレーンは録音時点ではプレスティッジに所属しており、4月からアトランティック専属となったが、既にアトランティックでレコーディングを始めていた。
アダレイはレコーディング年で言えば、1958年から1963年までリヴァーサイドでレコーディングを行なっていた。リヴァーサイドへ録音を始める前にはアダレイは、ユニバーサルミュージック傘下のマーキュリー、そしてマーキュリー傘下のエマーシーで録音を行なっていた。
本作品はアダレイのリーダー作としてマーキュリーから発売されたので、上記のことを考えると、リヴァーサイドとマーキュリーで何らかの約束事があったと考えるが、確かな情報はない。
【ついでにフォト】
2013年 みなとみらい
(2022年6月27日掲載)