Grand Central
(John Coltrane)
(4分29秒)
【この曲、この演奏】
非常に混雑することで有名な「Grand Central Station」からの曲名なのでしょうか。コルトレーン作のこの曲ですが、コルトレーンの演奏記録は本セッションだけです。
さて演奏ですが、ストップ・タイムを使って2管で刺激ある演奏でのテーマとなっています。ソロの先発はアダレイで、すっかりと自信を身に付けた演奏です。続くコルトレーンは、彼の独創性が詰まった演奏であり、コルトレーンならではの世界に魅了されるソロです。ソロは快調なケリーの演奏となり、再びテーマで演奏は終わっていきます。
【エピソード、1月下旬から2月中旬にかけてのマイルス・セクステット】
この2月3日のレコーディングのメンバーを従えて、マイルス・セクステットは次の活動を行っていた。
1月21日から2月1日
Sutherland Lounge, Sutherland Hotel, Chicago, IL.
2月14日
Civic Opera House, Chicago, IL.
マイルス・セクステットは、シカゴの歴史ある高級ホテルに二週間ほどライブ出演し、そこから2週間ほど空けてシヴィック・オペラ・ハウスでのコンサートに出演した。このオペラ・ハウスは三千人ほど収容できる(Wikipedia)ので、かなりの規模のコンサートとなったのであろう。サラ・ヴォーンやモンクも出演したいた。
この二つの間で、マイルス・セクステットから親方を抜いたメンバーで、ユニヴァーサル・スタジオでマーキュリーへのレコーディングを行なった。それがこの2月3日のことである。
この2月3日を除いた2月2日から13日にかけてのマイルス・セクステットの行動については、情報がない。(資料07より)
資料09にはこのセッションについて、次のコメントがある。
それにしても、ハンコックの「処女航海」にしてもそうだが、ウルサイオヤジの目を盗んだセッションは本当に活々としたものになるようだ。
【ついでにフォト】
2013年 みなとみらい
(2022年6月26日掲載)