Bass Blues
(John Coltrane)
(7分46秒)
【この曲、この演奏】
コルトレーン作のブルース曲で、資料06によれば演奏記録は本セッションだけです。
シンプルなミドル・テンポのブルース・ナンバーの中に、アトランティック時代に繋がってるいくコルトレーンの進化を感じ取るれ演奏です。
資料11には「サックスとベースで演奏されるAフラットのリフ・テーマで、さすがのコルトレーンもこのキーには一瞬たじろぎをみせる」とありますが、私には挑戦と進化のコルトレーンの意気込みを感じる演奏です。
なおこの曲はもう1テイク収録されたようですが、プレスティッジはそれを消去したとのことです。(資料06)
【エピソード、1947年 クリーンヘッドとの出会い】
エディ・”クリーンヘッド”・ヴィンソンは、テキサス州ヒューストン出身のアルト・サックス奏者である。おしゃれなクリーンヘッドは、20歳という若さで頭髪の大半を失い、ツルツルに剃り上げていた。彼の演奏スタイルはブルースとバップのブレンドというものであり、バップに関しては年下のパーカーから影響を受けていた。
彼が楽旅でルイジアナ州のシュリープポートに滞在していた時に、ジェイ・マクシャンと演奏していた19歳のパーカーの演奏を聴き、その後のジャムセッションで長時間パーカーの演奏を聴きいっていたのだ。
1947年、クリーンヘッドは自分のバンドで活動しており、パーカーのように演奏できるサックス奏者を探していた。そんな時にクリーンヘッドは、ミュージシャン・ユニオン・ホールでガーランドと演奏していたコルトレーンの演奏を気に入った。しかし一つの問題があった。クリーヘッドのバンドには、既にアルト奏者がいた。クリーンヘッド自身である。(資料01)
【ついでにフォト】
2008年 みなとみらい
(2019年7月31日掲載)