19600321-06

‘Round Midnight
(Monk – Williams – Hanighen)
(5分37秒)



【この曲、この演奏】
 マイルスのスタジオ録音で有名なこの曲ですが、マイルスはライブでも演奏しており、1960年春の欧州ツアー初日のパリでも、この曲が演奏されました。

 これぞマイルスのトランペットの響きの後にテーマに入り、そしてアドリブ、パリの舞台でマイルスが輝いているのがわかる2分半です。舞台が回り場面転換したようなアレンジでコルトレーンの2分間のソロとなりますが、ここでのコルトレーンはさすがにマイルスが描いた絵の中にいるような演奏です。再びマイルスに戻って、演奏は終わります。



【エピソード、正直なジョン、目隠しテストに答える その5】
 レナード・フェザーがコルトレーンに試みたブラインドフォールド・テストが、「ダウンビート」誌 一九五九年二月十九日号に掲載されている。

ベン・ウェブスター&アート・テイタムの「ハヴ・ユー・メット・ミス・ジョーンズ?」(ヴァーヴ・レコード)

コルトレーン
 これはベン・ウェブスターだね。ピアノは・・・分からない。アート・テイタムっぽいが・・・こういうプレイは彼の専売特許なんだが、彼ならもっと鮮烈なことをやるかなと思ってたら、そのまま終わってしまった。気分が乗らなかったのかな。

 あのテナーのサウンドは・・・あのサウンドを奏でる秘訣をぜひ教えてもらいたいよ。今すぐに彼に電話して訊きたいくらいだ! 星四つだな。曲のムードが良かった。それがすべてだ。芸術的なことをやっていて、いい曲だよ。

(資料04)

収録アルバム

【ついでにフォト】

2005年 香港 (2023年5月23日掲載)