19600908-04

Exotica (take 1)
(John Coltrane)
(4分31秒)



【この曲、この演奏】
 コルトレーン作のこの曲は、この年の6月から7月にかけてのライブ出演で演奏されており、私家録音で確認できるのは2回あるとのことです。そしていよいよスタジオでのレコーディングとなり、この日の演奏となりました。

 さて演奏ですが、演奏構成全てに、まだまだ迷いがあるものです。部分だけで聴けばコルトレーンの魅力ある瞬間がありますが、マッコイのピアノを活かせていない、焦点が曖昧などの不満点が残るものです。

 この録音は後年にアルバム「Like Sonny」に収録されるまで、長きに渡りお蔵入りとなっていました。




【エピソード、この録音の発売】
 この日に演奏された3曲は1962年に、オムニバス・アルバム「The Best of Birdland Vol. 1」として発売された。アルバム自体はコルトレーン名義ではない。その後にはレコード業界の再編があり、大きく分類すれば4回に分けて発売された。そに中にはコルトレーン名義でのものもあるとのことだ。

 今現在入手可能な音源は、キャピトル・レコードから発売されたCDである。私が持っている音源もそのCDであり、1990年に発売されたものだ。コルトレーンのリーダー作として、「Like Sonny」とのアルバム名である。LPとしての発売がいつかは不明である。(以上は資料07より)

 そのアルバム「Like Sonny」であるが、この1960年9月8日の演奏に加えて、1958年11月にジュビリー・レーベルへの録音が収録されている。これはレイ・ドレイパー名義でのセッションであり、1959年4月にアルバム「A Tuba Jazz」として発売されたもので、そこでの6曲全てが、このアルバム「Like Sonny」に収録されている。

 このようなパッケージで発売可能となったのは、レコード業界の再編によるものであった。なおこのアルバム「Like Sonny」には「Exotica」の別テイクが収録されている。これがCDだけなのか、LPにも収録されていたかは不明である。

初収録アルバム

【ついでにフォト】

2013年 みなとみらい

(2022年7月18日掲載)