Bob’s Boys
(Hank Mobley)
(11分5秒)
【この曲、この演奏】
資料09によれば、この曲名はボブ・ワインストックに捧げたものとか。そんな人望があった人なのとの思いの私なので、レコード発売の時にスタッフが勝手に付けたものと私は想像します。
資料11によればこの曲は、パーカーの「ブルース・フォー・アリス」に基づくブルースとのことです。
この曲名で演奏したのは、コルトレーンは当然ながらこのセッションだけですし(資料06)、作者となっているモブレーもこのセッションだけです。(資料08)
さて演奏ですが、セッションの締めに軽快にブルース、この4人、というかこの7人による楽しい時間となっています。
【エピソード、このセッションのレコード化】
このセッションはスタンダード2曲、そしてモブレー作となっている2曲が演奏された。ソロの先発もモブレーが3曲ということから、一応はモブレーがリーダーとの形式をとったと想像する。
さて最初のレコード化は、プレスティッジ・オール・スターズとの名称での発売となった。ジャケにあるテナー四人衆の順番は、トップがモブレーである。
後年になりプレスティッジは、コルトレーン名義で「On A Misty Night」と題して2枚組LPで発売し、本セッションの4曲を再収録している。
こう書きながらwebでこのアルバムを見たところ、最近のCD化では、オリジナル風のジャケながらコルトレーンの名前が先頭になっているものがある。
なりふり構わずのプレスティッジの販売姿勢は、現在にも受け継がれているようです。
【ついでにフォト】
2005年 香港
(2019年2月10日掲載)