2019年4月4日掲載

Mobley, Cohn, Coltrane, Sims
Tenor Conclave
Prestige原盤
1956年9月録音

各曲解説「今日のコルトレーン」

 2005年12月25日に「今日の1枚」で、トランペット奏者ブライアン・リンチの作品を取り上げたのですが、そのタイトルが「Conclave」でした。その際に本作について触れようとしたのですが、いずれ「今日の1枚」に掲載してからとしたのですが、そんなことから早くも14年近くが経ってしまいました。

 さて本作は、プレスティッジお得意のリーダー無しのジャム・セッションなのですが、それにしてもアル&ズートの参加の経緯が分かりません。「今日のコルトレーン」で本セッションを取り上げた際に幾つもの資料を調べましたが、その経緯はどの資料にもありませんでした。

 この4人のテナー・サックスを、今日は楽しんでみます。 

 それぞれの曲は聴きごたえがありますが、アルバムとしてはアップ・テンポ3曲の超スロー1曲、そして全てが長尺となっており、まとまりが悪く感じます。繰り返しますが演奏自体は良いのです。このセッションでアルバム1枚作るとの考えでレコーディング計画を立てていたならばと、切に感じます。

 さてリーダー無しセッションですが、モブレーの名をトップにクレジットしています。しかしネットを見ますと、コルトレーンの名をトップにしているジャケットを見かけました。最近のCD盤でのことですが、それはどうなのと感じました。