Bye Bye Blackbird
(M.Dixon – R.Henderson)
(9分10秒)
【この曲、この演奏】
コロンビアでのマイルスの1956年6月5日に、この曲が演奏されています。
さて演奏ですが、ピアノの後にマイルスのミュート・トランペットが登場し、テーマからソロへと三分間の演奏となっていますが、本調子ではないのかなと感じるものです。続くのはコルトレーンの4分間のソロで、ここには半年後のアトランティックでの演奏の姿が確認できる演奏となっており、その演奏にこの時点のコルトレーンのいろんな考えをぶつけているようです。ソロはエヴァンスとチェンバースへと続き、再びマイルスがテーマを演奏しています。この曲ではアダレイはお休みとなっています。
この後にこの日のステージのクロージングとして、「The Theme」が2分39秒演奏されています。
それはコブがイキイキとしている、或いはコブが突っ走っているとも感じるものです。
さてこのニューポートの最後に演奏されたこの二曲ですが、アルバム「Miles & Monk at Newport」には収録されずに、あの後に発売された蒐集家向けシリーズのアルバムへの収録となりました。
【エピソード、ハロルド・ラベットの言葉】
トレーンはいつか私にこう言った。「徹底的にやるか、何もしないか、中途半端はいやだ」
(資料01)
このハロルド・ラベットは法律家であり、コルトレーンのアトランティックとの契約や、離婚と結婚への立会いなど、コルトレーンと関わりがあった方である。
【ついでにフォト】
2013年 みなとみらい
(2022年5月27日掲載)