Fran-Dance
(Miles Davis)
(7分3秒)
【この曲、この演奏】
「Put Your Little Foot Right Out」との曲名でトラディショナルともされている曲ですが、このニューポートでのこの曲の発売にさしては、マイルス作の「Fran-Dance」となりました。
さて演奏ですが、マイルスのミュート・トランペットの優美さにうっとりしながら、テーマに聴き入ります。これだけでお腹が一杯とも感じますが、ソロはアダレイ、コルトレーン、そしてエヴァンスと続きます。この3つのソロの中では、エヴァンスの美意識が光っています。そしてエヴァンスのソロを受け取って再びマイルスがテーマを演奏していきますが、この場面がこの日のニューポートのハイライトだったかなと、私は感じました。
【エピソード、この日の演奏の発売】
マイルス・バンドは1958年のニューポートで、テーマを含めれば六曲が演奏した。その中から四曲は、1964年6月にアルバム「Miles & Monk at Newport」として発売された。
残りの「Bye Bye Blackbird」と「The Theme」はアナウンスを含めて、コロンビアから「For Discriminate Collector」シリーズの一つの、アルバム「Newport Jazz 1958 – 1959」として発売された。(以上は資料07から)
この「For Discriminate Collector」シリーズとは、「オタク」向け発売とのようだ。1958年のニューポートの中からマリガンやリー・コニッツ、1959年からはコールマン・ホーキンスの演奏などが収録されたオムニバス・アルバムである。
ここまではネットからの情報だが、発売日に関しては情報を得られなかった。このマイルスの二曲 + アナウンスについては、いくつかのパッケージで発売されているが、資料07によればアルバム「Newport Jazz 1958 – 1959」がその最初のようだ。
【ついでにフォト】
2013年 みなとみらい
(2022年5月25日掲載)