Countdown (take 2)
(Wilbur Harden)
(7分53秒)
【この曲、この演奏】
コルトレーン作の同名曲とは中身が異なる、ハーデン作の曲です。ハーデン作の「Countdown」のコルトレーンの演奏記録は、本セッションだけです。
ハーデンとコルトレーンでの汽笛のようなオープニングから、ミドルテンポのでのブルース演奏が始まります。リラックした気分で体を揺らすテーマの後には、この流れに沿ったハーデンのソロへと演奏は続きます。その後にコルトレーンが登場しますが、そのソロは爆発したくてウズウズしているかのような演奏です。そしてフラナガンのソロは、何をやっていいのかと考えているような演奏です。ワトキンスのピッチカートでの演奏があり、再びテーマとなり、そして二管での汽笛がフェイドアウトして演奏は終わっています。
ハーデンの思いと、コルトレーンとフラナガンのそれが食い違っていたかの演奏でした。
これは1976年になってから発売されました。
【エピソード、エピソード、コルトレーン語録 その13】
時々思うんだ。まるで初めての時のように、今までそれを一度も聴いたことがないかのように、自分の音楽と向き合えたらいいのにって。自分が否応なくその一部になってしまうと、リスナーが何を得ていて、何を感じ取っているのか知ることはできなくなる。とても残念なことだよ。
ジョン・コルトレーン、ナット・ヘンフ著「オーム」(impulse! AS-9140)ライナーノーツより
(資料04から)
【ついでにフォト】
2009年 みなとみらい
(2022年4月23日掲載)