Vilia (take3)
(Franz Lehar)
(5分32秒)
【この曲、この演奏】
レハール作の曲で、オペレッタ「ザ・メリー・ウイドウ」の挿入曲です。(資料14)
コルトレーンのこの曲の演奏記録は、本セッションだけです。(資料07)
このセッションでこの曲は5回演奏され、演奏し終えたのは二つのテイクでした。またコルトレーンは最初の3つのテイクをテナーサックスで、後の2つのテイクをソプラノサックスで演奏しています。
まず最初に演奏し終えたのがこのテイク3で、2018年に世に出ました。
ここではコルトレーンは、テナーサックスで演奏しています。
牧歌的なこの曲ですが、コルトレーンは迷いがあり一貫していない演奏であり、それがメンバーに伝染しております。特に悩むようなメロディでもないし、演奏の構成も複雑ではないので、ここでのコルトレーンの迷いはなんだったのでしょう。
【エピソード、本セッション その1】
本セッションは、1963年に入って最初のスタジオ・セッションである。2月21日からこの黄金カルテットでバードランに出演しており、その最終日のライブが始まる前に行われたセッションである。
曲目数としては7曲、総テイク数は22の録音が、記録に残っている。この中で「Vilia (take5) 」が、A(S)9101「The Defintive Jazz Scene vol.3」というオムニバス・アルバムに収録され、1965年に世に出た。(資料07)
残りのテイクを一般人が耳にすることができたのは、2018年のことであった。しかしながら、このセッションの存在は古くから知られており、この「今日のコルトレーン」でお世話になっている1983年発行の資料09にも、このセッションが記録されている。
【ついでにフォト】
2005年 香港島 トラム
(2021年3月26日掲載)